アクセサリーの制作には金具同士を繋ぎ合せる作業として最低限の工具が必要になります。
しかし一般の工具でよくあるラジオペンチでは少し荒っぽい感じで繊細なアクセサリーには向いていません。
先が細く滑り止めのギザギザが付いていないタイプが基本でプライヤ はヤットコやペンチや色々な呼び名がありるようです。アクセサリーに適したものはビーズ用やクラフト用とか精密◯◯とかの名称がついた商品を探すのが良いでしょう。
細かい作業に特化したプライヤ(ペンチ)
ハンドメイドアクセサリーに使用するプライヤは、長時間の作業にも疲れにくいように、持ち手部分のグリップ素材も気にしたいところですね。
高熱になる彫金作業用以外では、持ち手の部分に樹脂やゴム製で保護されている商品がほとんどになります。しかしビニールのような素材のグリップは、長時間持って作業をしていると、手汗でベタベタしてくるので別の素材のほうが良いでしょう。
実際に使ってみておすすめるするのは、TOP(トップ工業)の製品の硬いプラスチック素材のグリップのプライヤ です。使用時のベタベタを解消するなら最適の工具で、ストレスなくとても使い勝手が気に入っています。
一番出番が多いラジオペンチの先を細くしたプライヤ
細かい作業が多いアクセサリー作りでは、0.3mの丸カンをつまんだり広げたり、金具同士を繋ぎ合せるのには的確な工具を上手に使いこなすことが必要です。
金属の小さな金具は指先では上手く支点が定まらないため先端の細いプライヤ はピンセットのように使うこともできます。もっともポピュラーなタイプなのでどのメーカーでもだいたい取り揃えています。くれぐれもギザキザのないタイプを選びましょう。
先端が細く先の曲がったプライヤ
もう一つ揃えたいのがピンセットでもあるようなプライヤ の先端に角度が付けてあるタイプです。
通常のストレートのプライヤとセットで使うことをおすすめしますが、使い方は小さな丸カン等の金具を開け閉めする際に支えとして使用。左右どちらに持ったほうが良いかは、やりやすい方で問題ありません。
上手く利用すると作業効率があがり手にも指先にも負担が軽減されます。
極小の金具の場合にストレートのプライヤ 2本を使うよりも断然、使いやすいのです。
先の平なフラットノーズプライヤ
一般工具にはあまり見かけない先端が板状のフラットなタイプのプライヤです 。
こちらは先は細いものよりもしっかりと力が入るので、ボールチップを締める時や台座にストーンを留める時の爪を折り曲げる作業に適しています。
もちろん片方で金具類を支える時にもフラットノーズプライヤだとしっかり挟み込むので、先端に角度のあるプライヤと使い分けもできます。
また直角と作る際にも簡単に利用できます。
フラットノーズプライヤのナイロンチップのカバー付き
フラットノーズプライヤを使って、巻きで販売されているワイヤーを使いやすいようにストレートにする場合に必要なのが、傷つけ防止のナイロンコートがされている商品を選びます。
ナイロンチップやナイロンカバーなどメーカーによって呼び名が異なっていますが、プライヤ の金属部分がむき出しになっていない仕様のプライヤのことです。
細いワイヤーならまだしも、ある程度太さのあるワイヤーを好きなように曲げる前にストレートに戻すことは、綺麗な作品を作る上で必然になってきます。ワイヤーワークが多いアクセサリー作りには揃えておきたいですね。
ちなみに、ラウンドノーズや他にもナイロンチップが付いたプライヤもあるので、キズをつけずに作業するには使い分けをおすすめします。
Beadalon(ビーダロン)というアメリカのメーカーがワイヤーやビーズワーク等の商品を豊富に扱っており、ナイロンチップは替えも販売されています。
めがね留めには先の丸いラウンドノーズプライヤ
ワイヤーワークのテクニックで、基本中の基本に「めがね留め」という技法があります。
パーツ同士を繋げる際に、丸カンを使用せずワイヤーだけで繋いでいく方法や、穴のあいたストーンを丸カンを使わない方法に用いる時など、ワイヤーを綺麗な弧を描いた形に整形する際に用いるのが、ラウンドノーズプライヤです。
先端が丸くオールラウンド型で角なく、その丸みを利用してワイヤーを曲げていく道具なので、見た目に綺麗なアクセサリー作りでは必要です。先の太さが違う2種類くらいを用意していると良いでしょう。
道具類は大は小を兼ねたりしないので、目的にあった専用のものを取り揃えることが大事です。
細かな作業に切れ味のよいニッパー
ワイヤーやテグスを切断するのには、ニッパーが必要になってきますね。
金属パーツを切断して大きさや形を変えるときにも使えるのですが、プラモデルを制作する際にプラスチックのバリを切り取るような、先が小さく刃の角度がフラットになっているニッパーがおすすめです。
一般工具のニッパーは刃の部分が、少しアールがついていているのですが、細かい作業ではフラットのほうが綺麗にカットできるため、切り口がスパッとなり、仕上がりに満足できます。
ニッパーは、刃の切れ味が悪くなると買い替えが必須になってくるので、良い作品をつくるためには替え時を見極めることになります。
プライヤー類のまとめ
今回はアクセサリー作りの細かい作業に適したプライヤとニッパーをご案内しました。
メーカーはあくまで参考に他にもご自身が良いと思うものを使用することが良いと思います。アクセサリー専門のパーツ屋さんやプラモデルの有名なメーカーであったり様々な種類があるのでネットで調べ実際に現物を見にいくのが良いでしょう。
東急ハンズのような大型店では、だいたいのものが揃っているので参考になると思います。
良い道具と良い作品は比例しますのでいろいろ見てみてはいかがでしょうか。